無難そうな大学の名前を書いて、進路調査の紙を提出した。
そもそも数日前まで、リンクジョーカーの侵略から世界を守るために戦っていたのに

いきなり日常の重要な選択を迫られても困ってしまう。

(でも、先のこともそろそろ考えないと・・・)
周りの皆はいつものような学校生活を送りつつも、将来目指すものを心の中でしっかりとイメージできている。
そう改めて、アイチは考える一日だった。


「アイチーーー!!ちょっと来てくれ!!」
その日の放課後、息を切らして教室のドアを勢いよく開けたのはナオキだ。
先にカードファイト部の物理準備室にシンゴと行っているはずだったのに、ちょうど日直の仕事も終わり

ナオキの後ろに続いて歩いているとミサキと偶然にも会う。

「番長!ちょうどよかったぜ、一緒に来てくれ」
「番長言うな!」

ちゃんと名前で呼べと再三注意をされているが、ナオキの番長呼びはなかなか治らない。
しかし今は言い直している時間がないのか、二人を急いで物理準備室へと連れていくと中にはシンゴがいる。

「先導君!ミサキさんまで・・」
「どうかしたの?」
まさかリバースファイターでも現れたというのか?
コーリンは自分の記憶が消えなかったのは、そのせいではないかと時々悩んでいる姿を見ていて

あの時のユニットもクランごと消えたのだと思えたのだが。
しかし、室内にはシンゴとヴァンガードのプレイマップ、よく見るとカード配置が奇妙だ。

「あれ・・これは?」
「とっ・・とにかく最初からもう一回ファイトするから見ててくれ!もう一度だ!!シンゴ」

はい、なのです!!とシンゴもサークルの上に置かれていたカードを回収。
シャッフルし直して、ファイト開始の状態に戻る。


その後、問題なくファーストヴァンガードもコール。
グレード2から、3もライドできた、特に目立ったところはなかったのだど、突然ナオキがグレード3の喧嘩屋 スカイビート・ドラゴン前に手をかざす。

「シークメイト!」
「「!!」」


ドロップゾーンに置かれたカード達が自動的に戻っていくと、山札から一枚のカードが飛び出してくる、それをナオキは受け止ると。


「レギオン!!」


「・・これって・・・」
横並びになった二つのカードは続き絵になっていて、グレード2とグレード3で並んでいる。
しかもパワーは何のスキルも発動していないのに20000となっていた。

「すげーだろ!!レギオンスキルっていうんだぜ!!」
子供みたいに興奮して並んだカードを指さす。
ミサキもこんなスキルは聞いたことがないと、並んだカードを見ていた。

「こんなカードいつからデッキに入っていたの?」
「わかんねーけど、きっとあのリンクジョーカーの戦いを最後まで勝ち残れた強さの証じゃねーのかぁ!!」
一度リバースはされたものの、ナオキは立凪ビルで多くのファイターと戦い、勝っている。
ついに強いファイターの仲間入りかと目を輝かせていると、不気味にシンゴが笑い出した。

「石田ごときが強いと・・・フフフ・・真のレギオンをこの僕がお見せしましょう!!」
「なんだと!!」

ナオキの攻撃が終了し、あとはトドメを刺しだけだったのにシンゴもナオキと同じよう手のひらをかざすと


「影で暗躍し、忍びの陰陽師となりし鬼の行く道に敵はない!陰陽の忍鬼 セイメイのシークメイト、・・・レギオン!」
「小茂井まで、レギオン?」
驚いた声を出したのはミサキだ。

「ぐぬぬぬぬ!!」
自分が最初にレギオンを手にしたと思っていたのに、シンゴも同じ力を手にしてた。
偉そうにメガネを光らせるシンゴ、ナオキのダメージは4枚、手札は5枚、逆転のチャンスはまだある。

「さぁっ、僕のレギオンの最初の餌食になるのです!!」
「守り切ってやるぜ!!」

二人の間に火花らしいものがイメージとして現れ、それを平均気温で観戦しているアイチとミサキ。
二体のデーモンと、赤きドラゴンが唸り声をあげ、同時に大地を蹴る。






「まさか、あそこで予想外の乱入者がくるなんて・・・・」
「ああ・・・まさかに天から牡丹餅だぜ・・・」

ことわざの使い方を間違いつつ、4人は並んで河原を歩いていた。
勝負だ!!と、闘志が最高潮に達した瞬間、顧問の先生が扉を開けて

「室内の蛍光灯が消えかかってて、これから取り替えるそうなので今日はもう解散です」

後ろから繋ぎを着た事務員が脚立を肩に背負って入ってくると
熱湯に冷水が一気にかけられたように、一気に冷めていくシンゴとナオキ。

「・・帰ろうか」
間の静けさに耐えられなくなったアイチが、一言部長として今日はお開きと号令する。



「でもファイトなら、うちの店に来てやったら、どう?」
「そうだな、このレギオンに合わせてカードも買い揃えたいしな。サンセー!」

まだ帰るには早すぎると仕切り直しと、カードキャピタルへ。
ドアが開くといつものようにシンか挨拶をしてきた、中に入るとカムイがいつも一緒にいる二人に褒め称えられていた。

「さすがです!!カムイさん!」
「KKっス!!」

「そっ・・そうかな、まぁ・・俺様の力がカードを変化させたんだぜ!!
このレギオンスキルは俺だけのスキルだぜ!!」

鼻を長くして自慢しているカムイ。
その後ろには好意を寄せているエミが、岸田兄弟(二番目の弟)とファイトをしていて、報告しようと近づくと。

「海にも、空にも響け!!世界に弾む、ミラクルメロディ!溢れ出す夢 マドレのシークメイト!!」
「なっ・・なんですと!!」

山札から突然カードが飛び出してくると、それをエミが受け取る。
やっぱりすごいと観戦していたマイが声を上げた。

「二人の人魚の歌声を聞け、レギオン!!」
レギオンと当時に黄色の星がポンッと同時に現れたのは金髪ツインテールのマドレ、紫色の髪に可愛らしいピンクの洋服を着た人魚だ。

「エミちゃんまで、レギオン・・?」
ミサキ達は驚いていると、マイが昨日偶然発現した力だと興奮て話をしていた。

「カムイさ・・・」
自分にだけかと思っていたが、どうやらナオキとシンゴも同じ力を持っていると話しかけるのがさすがに勇気がいるという目をしていたが。

「可愛らしいです!!さすがはエミさんっ!!」
目をキラキラと輝かせて興奮していた、立ち直りが早くて何よりだとアイチは苦笑いするしかない。
「兄ちゃーんっ!!」と半泣きして、敗北し店内を後にした岸田(二番目の弟)を無視し、エミもマイは用事があると帰っていく。

ブースターを開けつつ、カムイはアイチ達から話をしていた。
だが、周りのファイター達はそんなスキルは使っておらず、店内で確認できているのは三人だけ。

「リバースファイターの支配に最後まで抵抗した結果・・・つまりはカードに強いって認められて
そのファイターだけが、このレギオンスキルを手にしたってことか!すげーな!ということはアイチお兄さんも!!」
「そうか!!アイチはタクトの野郎を倒したんだし、きっとすげースキルを持ったレギオンを持っているはずだよな!!」
「当然なのです、もしやっ・・・無条件でパワーを万単位で上げるとか・・」

興奮したように4人はブースターパックのカードを交換。
皆が違うクランなので、特に交換交渉にもめることなく、3人はアイチに顔を近づけさせるが。

「でも、僕のデッキはまだ構築の真っ最中で、レギオンの力が現れるかどうかは・・」
ゴールドパラディンからロイヤルパラディンに、クランを変更をし
櫂と二人とも1からデッキを組み直していて、まだテストプレイぐらいしかのファイトしかできない。

「そっかー・・・しょうがねーか・・・、今日は櫂の奴はきてねーな」
ナオキは店内を一通り見るが、店内には顔見知りはいない。
店番をミサキが代わり、シンが段ボールを運んで、商品の補充をしている。

「補習があるとかでしばらくこれない日もあるって言っていたから、今日は僕もブースターパックだけを買って家に帰るよ」
こういう日もある、中学の時もそうだったし仕方がない。
それに櫂の連絡先は、三和しか知らず、連絡も教えてもらっていない。

次に来た時で良いと何でないように、アイチは笑う。



放課後になり、ミサキとコーリンは久しぶりにファイトをしていた。
それをアカリが観戦しているが、あまり興味はなかったが最近ミサキの楽しそうな様子に興味が沸いてきた。

「青き藍晶石は自身の瞳、その輝く瞳で民を、国を、友を守れ!!勝機の宝石騎士 イーヴァンのシークメイト、レギオン!」
濃茶の髪をし、整った顔立ちに背中には藍晶石のような形の宝石が翼のように広がっている騎士はイーヴァン。
宝石騎士 そーどみーと呼ばれるユニットは白い豹のハイピースト。

「なんか私まで、ヴァンガードやりたくなっちゃったなぁ」
「アカリ先輩なら大歓迎なのです」
「クランはそうねー・・・ジェネシスやロイパラだと被っちゃうし、エンフェザか・・バミューダ△も、イケメンユニットも使ってみたいかも」
いろいろと忙しく考えるアカリ。
シンゴもいろんなクランは使ってはいるが、一応メインクランはむらくもだが、まずは一本に絞るべきなのだが

しかしやっぱり無理かとも漏らす。


「だってさー、部員の誰かに勝たないと入れないしさぁ」
「そうなのでした・・でも特訓すればきっと!」
励ますシンゴだが、これまでのファイトを見ていると初心者のアカリが勝機のある相手はいない。
部員の募集を今も続けてはいるが部員に勝たなければならないと、入部条件が厳しいと一部の声があるのも確かだ。

「そういえば、小茂井君達、駅で解散じゃなくてバスで学校までわざわざ最後まで残っていたみたいだけど
学校もなんか騒ぎがあったみたいでさ・・なんかあったの?」
「えっと、なのですね・・」
アカリ達生徒は、渋滞のために臨時で駅で解散となったが、アイチは学校に行きたい、嫌な予感がすると
バスに乗り教師達と学校に行くと言い出したのでナオキ達も一緒に行ったが、学校で一時騒ぎがあったとかで
一部の生徒から話は聞いているが、前後の記憶が抜けているなどで結局原因は不明のままとなっている。

リンクジョーカーの件だがアカリはまったくの無関係。
どうすればと考えていると、アイチとナオキが入ってきた。

「アイチ・・・」
「?」
何故かコーリンは、アイチを見るなり・・カードを片づけ始めた。
まるで逃げるように、ミサキは突然ファイトを中断する姿に驚く。

「ごめん・・ミサキ。私、帰るわ」
「コーリン、ちょっと・・・!」

「コーリンさん?」

カバンにデッキを入れると足早に化学準備室を出て行くコーリン。
慌てた様子で用事でも思い出したのかと、皆で顔を合わせていた。













レギオンの力が現れたのはカムイ達だけではない、福原高校でもあの戦いで多くのファイターと戦い、倒した者の中に
そういう力が現れており、自慢げにキョウが自慢をしていたが彼だけでなくテツやアサカ

ついにはレンも、その力を手にしていると聞いてショックを受けていた。

「・・・レギオン、か。次の戦いがすでに始まっているという現れなのか・・・」
周辺には特にレギオンを手にしたという以外で、変化はない。
当主の席では午前中にも関わらず、大あくびをして仕事も部活もやる気のないレンがいる。

「おい、真面目に聞いているのか?」
「聞いてますよー・・ただ、昨日は考え事をしていたら寝過ごしてしまって。聞きました?スイコさんがアイチ君と櫂が
僕と出会った時のクランに戻すとかで、デッキを組んでいるって!」

嬉しそう無邪気に語るレン。
コーリンからスイコに伝わったらしく、それを聞いたら興奮が収まらずに眠るタイミングを逃したという。

「ほぅ、初心にで戻るということか?」
「フフッ・・・今からどうやって叩き潰してやろうかと、ワクワクしますねぇ・・」

悪い顔になって、企んでいる姿に鏡でも見せてやろうかと一瞬思ったテツ。
コーヒーを入れてきたアサカが少しだけ、そのことを耳に挟んだのか合宿でもしないかと提案してきた。

「いいですねー、合宿ー!」
「はい、そうですね」
今から新しい水着と着る服を買い揃えようかと、心の中はすでに合宿の海(バカップルみたいにレンと浜辺で追いかけっこイメージ)
デッキが早く完成しないかと鼻歌を歌っていると。コーヒーカップをアサカから受け取りつつ、こんなことを聞く。

「そういえば・・・本当かどうかわからないのですが、櫂トシキはファーストリバースファイターとして
世界中のファイターをリバースさせたんですが、実は正気を保ったまま、世界を破滅に追い込んだとかいう噂が」
「・・・・へぇ・・・」

確かにレンは櫂がテツをリバースさせた犯人と突き止めたが、最初のリバースファイターというのは初耳。
情報の出所は不明、しかし筋が通っており、何処からか流失したのではとフーファイター内でも騒いでいる。

「もしも本当なら、どう思います!レン様」
レン様の活躍・捜査・力という言葉を強調し、
本人に問い詰めて、真実を確かめて罪を償わせようと言っていたが、証拠はどうする?とテツに言われて、言葉に迷う。

「この事件は一般の方々は知らないのですし、警察に訴えても仕方ないですよ。
それに、もしかしたら櫂じゃなくて僕だったかもしれないですし」
「レン様が、そのようなことを・・・・・」

実際にアイチからさりげなく聞いたが、世界よりも櫂のファイトに熱が上がり
悪い癖が出てしまったのだと、己の感が的中したのだと少しはレオンとアイチの真面目さを見習ってほしいものだ。

やや納得できない顔で、アサカは部屋から出ていく。
室内にいるのはテツとレンのみ。

「テツはどう思います?やっぱり許せないですか?」
「怒りよりも不器用そこまでこじらせると溜息しかでてこない、櫂らしいといえばそうだがな」

レンVSアイチのファイトではテツには闘志が燃えたが、櫂には決定的な力の差を見せつけられたものだったらしい。
この噂はすでに多くのファイターが耳にしており、やがて本人やアイチ達の耳にも入るだろう。

「ですが・・・気になりますね」
アイチも櫂が正気でリバースを行ったとは言っていなかった。
まるで全てを見通していたような正確な情報、これがレギオンスキルと関係しているのかとも考えられる。





「櫂が?」
「そうなんだよ、コーリンちゃんファンクラブのLIVE友が教えてくれてさー・・・マジなのか?」

後江高校には、まだ広がっていないが、森川がそんなことを聞いたと井崎と廊下を歩きながらそんなことを漏らしていた。
だか森川は「ところで櫂がやったリバー・・・シーンってなんだ?」とよくわかっていない様子に、井崎に知らないで聞いてきたのかと呆れていた。



(あの時のことか・・)
下駄箱に靴を戻しつつ、井崎はあの時のことを思い出していた。

森川は知らないというか、見えていなかったが
二人でいつものようにカードキャピタルへ歩いていると、レイジとエイジが慌てたように走ってきた。

「おーい、どうかしたのか?そんなに慌てて」
「井崎先輩!!・・・そうだ、家は此処から近いんでしたよね!!すぐに行きましょう!!」
「KTっす!!」

まるで何かから逃げるようにて、井崎と森川の背中を押す二人。
森川はレイジに押されつつ、先を歩いている顔色の悪い同じ高校の奴らがデッキを手にして襲ってきた。

「なんだよっ・・くそっ!!」
こんな時に櫂との修行の成果が役に立つとは人生とは本当にわからない。
二人ともかなり疲弊しており、事態が飲み込めない森川に支えられて急いで井崎の自宅へと向かう。
森川というと、この異常事態が見えていない・・・しかし一般市民も同じようで、集団で追いかけられているぐらいしか見えていないらしい。

「あいつら・・俺達が狙いか!!」
「そうです、もしかしてあの放送を二人は見てないんですか?」

慌てて家に着くと、井崎の部屋に流れるように入っていく。
森川は疲れたー・・・とそのまま井崎のベットで眠ってしまっている、この異常事態が見えていないなんて絶対に災害時に生き残れなさそうだ。

「世界が破滅って・・なんだそりゃ!!アイチ達とも連絡取れねーし・・・どうなっているんだよ」
「カムイさん・・大丈夫でしょうか・・・」

途中まで一緒だったカオル達とも引き離されて、落ち込む二人。
リバースはどうにかカムイ達が解除してくれたが、己の意志がまったく効かなかったあの感覚が怖かったのか手が震えている。

「とにかく、カムイ達なら大丈夫だろう・・。アイチだってアジアサーキットのチャンピオンだぜ」
確か、林間学校からそろそろ帰ってくる頃だ。
ミサキやコーリン、あとの二人も強かったし、きっと解決してくれる。

「とにかくお前らはこのまま泊まれ、家に帰るのは危険すぎる」
「はっ・・・はい、井崎先輩って意外にも頼もしいですね・・」
「意外は余計だ、あんな手のかかる親友持っているんだ、当然だろう・・・」

涎を垂らして寝ている森川を指差す。
誰か連絡が取れればと、カードキャピタルにも連絡したが繋がらない、見えない大きな力が働いていると井崎は予感した。

そして自分では何もできないと、できるのは小さな後輩と
情けない奴だが見捨ててはおけない森川、三和も櫂に対してこんな気持ちになっているだろうと今ならわかる。


窓から見える黒いリング、不気味に輝き・・あのリングが世界を覆った時・・ヴォイドとかいう
わけのわからない奴に支配されるのかと思うと、怖かった・・・でも、信じよう。


アイチがきっと、世界を救ってくれると。
丸一日経ってから、ようやく電波が回復。カムイと連絡が取れたエイジ達と一緒に待ち合わせのカードキャピタルへ。

「お前ら、無事だったか!!」
「わーーんっ!!カムイさーーん!!」

三和からアイチが全てを倒してくれたと教えられて、井崎は安心していた。
森川はというと、悲しそうな顔を俯くコーリンを必死に慰めている、今は不安定なんだよとレッカも顔色が悪そうにしている。


「あれ・・・あいつら・・」

だが、櫂とアイチだけは違った。
中学時代は櫂はアイチをうっとおしく思っていたはずなのに、イメージなのだろうか櫂が少しだけアイチに笑っている。

世界が守られたよりも、井崎にとってはそっちの方が驚きだった。
それがあの事件に対しての、彼の感想だ。




「でもまぁ・・・俺達に実害はなかったんだし、ただの噂だろ」
「まぁ・・・そうだな、あっ・・・今日はカードキャピタルにコーリンちゃんいるかなーーーーvv」

ただの噂、櫂が自我を保ったまま多くのファイターをリバースしたなんて。
櫂を三和ほどではないが性格を知っており、櫂ならやりかねないと噂を鵜呑みにして真実にしてしまいそうだ。

「今日はねーちゃんか、店長かもしれねーぞ・・・」
まだ残っている最後の仕事があると、ミサキが言っていたし
スキップして校舎を出ていく森川の後ろを苦笑いでついていく。








inserted by FC2 system